母の旅立ち(ご報告)

過日、母が永眠しました。

この数か月は病気の母の対応と介護に追われる日々。

その中で様々な体験・心模様を経験しました。

喪主を務め親族代表としての挨拶文(一部修正)をここに掲載し、ご報告とさせていただきます。

ご報告

7月に病気が判明しわずか3ヶ月で母は旅立ちました。

8月に入院し細密検査で次々と厳しい結果が突き付けられ「あまり時間がない」と宣告されました。

母は「身体に負担がかかる延命治療はせず自然に逝きたい」と希望しました。

そして何よりも「早く家に帰りたい」と強く願い、そのための措置を病院で行いました。

 

9月上旬、退院にこぎ着けました。

帰宅後「3日か、1週間か」との予測に反し、結果的に一月半も家で生活が出来ました。

奇跡的に元気になったのです。

望む環境に身を置くことでこんなに生命力がみなぎるものなのかと周囲は驚きました。

 

母は家での生活を味わいました。

食卓を囲んで家族と団欒したり

親しい友人を呼んでお喋りしたり

家の周りを散歩したり

家事仕事をしたり。

生活の1つ1つを味わい尽くしていました。

母の願いが叶って良かったです。

 

もう一つお伝えしたいのは、在宅医療のシステムが素晴らしかったということです。

ケアマネージャーさん・訪問看護師さん・往診医の先生・薬剤師さん・介護関係の装具屋さん。

連携しながら母の容態の変化に日々対応してくださいました。

 

印象に残っている訪問看護師さんの言葉。

在宅ケアが始まるときに言われました。

「お母さんは病院では病人でしたが、家では生活者です。生活者として尊重してください。お母さんの出来る事を取らないようにしてください。」

「お母さんが最後まで生ききるためにサポートするのが私たちの役目です。」

 

この「生ききる」という言葉に感動し

「私も母が生ききるまで見守ろう」と気持ちを新たにしました。

 

そして看護師さんは、母が元気な時も、症状が進んで介護ベッドで寝たきりになっても、一貫して態度や接し方が変わりませんでした。

殆ど反応しなくなった母に対しても

「今日はいい天気ですね」

「血圧の数値バッチリ!」

「お肌がすべすべで水分が足りてますね」

と、看護しながらその時の身体状態の良いところを必ず伝えてくださるのです。

いつも明るい看護の風景でした。

そんな看護師さんの姿から

「母が衰弱していくのをただ嘆くのではなく、私たち家族が母の周りでいつもの生活をすることこそが大切なのだ」と気づかされました。

 

最後の晩となった夜も、母の周りで

「おかあさん(おばあちゃん)、いただきます」

と言って賑やかに夕食を食べました。

しかし、母の様子から「もう戻ってきてくれないかもしれない」と感じた私たちは

「お母さん(おばあちゃん)、みんなそばにいるよ。大丈夫だよ。」

といつもより沢山声をかけました。

「頑張って」は言いませんでした。

看護師さんいわく、「本人は充分頑張っているから」と。

 

私は「お母さんありがとう」と母に頬ずりしました。

 

そして「お母さん、隣で寝るからね。おやすみ。」と就寝し、

真夜中に目が覚めて母の様子を伺うと、どうやら息を引き取っていました。

静かにいつの間にか旅立っていました。

苦しむことなく、痛がることもなく。

母が望む形の旅立ちでした。

 

お母さん、ここは楽しかった?

またね。

この期間、精神的に煮詰まる事は当然ありました。

心がドロドロになったりピカピカになったり。

どちらの感情も認めて辛くなったら周りに遠慮なくSOSを出しました。

無力でした。無限でした。壮大な感情ゲームでした。

 

まだしばらくは何かと慌ただしい日々が続くようですが、

少しずつペースを取り戻したいと思います。

気が付いたこと・感じていることをブログにアップし続けます。

カウンセリングも募集し続けますし講座も企画します。

今後もよろしくお願いいたします。

 

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投稿者プロフィール

あらいかずこ
あらいかずこ
ビリーフリセットカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。

娘の不登校をきっかけに心の探求を続け、大塚彩子さんhttp://www.sonorastudio.net/
考案の「ビリーフリセット理論」を軸としたカウンセリングを展開中。誰もが持っている「無垢の心」を引き出し、本来の自分を取り戻すお手伝いをしています。
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