「私の人生」と「あなた(我が子)の人生」に境界線を引くプロセス
昨日の記事の続きです。
ビリーフリセット理論は、それまでの私の経験が理論的に腑に落ちることの連続でした。
「ほうほう、なるほど。
こんな心の仕組みが私をこう動かして、
娘をこう動かして、こんな展開になって、
私がこうなったから娘もこうなって、
こんなふうに落ち着いたのか。」
知らず知らず発動するビリーフ・くすぶり続ける未完の感情。
自分では分からない潜在意識の設定・仕組みが、
こんなにも自分の考え方や行動に影響を及ぼしていたとは驚きでした。
そして子育てにも。
子供はただ、ありのままの無邪気さでそこに居るだけなのに、
その姿を良い悪いでジャッジしているのは母親。母親の心の設定です。
心の設定とは、
- 幼少期の環境(家庭)に適応するために自分で解釈し育んだ感じ方・思い癖・役割
- 親から刷り込まれた価値観
- 自分はこうだ、という定義づけ
- 封印された本当の感情(抑圧)のくすぶり
それらがその人の「こうあるべき」「これが常識」を作り出し、
その人独自の「枠」を作り出しています。
「枠」とは、つまりその人の「安全柵」「安全圏」です。
- 波風立てず、嫌われず、傷つかないように生きていくための枠。
- 人よりも上に立てるように、成果を上げて認めてもらえるようにするための枠。
人それぞれです。
そして、我が子がお母さん独自の枠から外れるととても不安になります。
お母さん自身の感覚として不安になりとてもザワザワします。
お母さんのインナーチャイルド(内なる子供)(そのままにしている幼い頃の傷つき体験)が疼くからです。
だから居ても立ってもいられず、我が子をなんとか自分の枠(安全圏)に収めようとします。
しかし
子供を変えようとしても変わりません。
ゴリ押しすると余計に反発される。
思い通りにならないお子さんは、お母さんに大切なメッセージを送っています。
聞き分けのいい子は、心に蓋をしているかもしれません。
感じることをやめてしまっているかもしれません。
どちらにしても良い状態とは言えません。
私の場合
私の潜在意識に深く刻み込まれていた設定は
「私はできる子じゃない」というビリーフでした。
できる子じゃない設定なので、できる子にならなくちゃと頑張り続けていました。
できる子にならないと認めてもらえないし価値がないと思っていました。
だから、我が子も「できる子」になってもらわないと困るのです。
価値ある子でいて欲しいから。
これは無意識下での思いで、あからさまにそう思っていたわけではないです。
「勉強しなさい」を言わない物分かりの良い母でいるつもりでしたし。
しかし確実にそのビリーフが作動していました。
私の無意識下から放たれる無言の圧力は確実に伝播し、
娘の本質とは徹底的に合わなかったようです。
そして娘の不登校という形でやっと、
娘を自分の枠に収めようとしていたことに気づかされたのでした。
そして思考錯誤しながら自分の心と向き合い心の学びを続け、
私の心の設定を初期化(ビリーフリセット)することで、
心の奥底に眠っていた「本質」が目を覚ましました。
癒されました。自分の人生を生きようと思いました。
お母さんも傷ついている
そう、子供だけでなくお母さんもまた傷ついています。
なので子育ての不安やしんどさを解消するには
子供を変えようとするのではなく
まずお母さんの心の設定がどうなっているのかを見る必要があります。
お母さんの心をクリアにする必要があります。
要らなくなったビリーフはリセットして
「そのままの私でOK」になると
「そのままのあなた(我が子)でOK」になります。
すると、癒着していた母と子の心に境界線が程よく引かれて
「私の人生」と「あなた(我が子)の人生」は別物になり
お互いがハッピーで良好な関係になるのです。
投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「心理」と「真理」を網羅した講座やカウンセリングを提供している。
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