結論からいうと、

「自分に矢を向けなくなる」ことです。

「自分を責めなくなる」ということです。

 

潜在意識にアクセスして

自分の中にあるビリーフやインナーチャイルドや

その他、今のあなたに影響を与えているエネルギーを

クリアリングして。

そうすると確かに

気分は軽くなるし

怖れや不安に埋没しなくなるし

自分の尊厳や力を取り戻すこともできる。

新しい選択ができるようになって

人生のステージも今までとは違う立ち位置になる。

 

しかしその一方で、

どんなに心をクリアリングしても

嫌なことは起こるし

心も揺れ動きます。

揺れ動き続けるよ。

嫌な気分にもなるし嫌いな人、苦手な人も出てくる。

（頻度は減る）

心を凍結させてきた人は、なおさら揺れ動きを感じることになり、

今まで無視できたことが無視できなくなって

感情の振れ幅が大きくなったりもします。

 

結構面倒くさいよ（笑）。

 

え～～～！じゃあ、心を見ない方がいいじゃん！

心に蓋をしている方が楽じゃん！

となるかもしれませんが、

そうじゃないんです。

 

カウンセリングを受けるとどうなるかは人それぞれ、十人十色ですが、

誰もが確実に受け取るギフトがあります。

それが前述した

「自分に矢を向けなくなる」

「自分を責めなくなる」ということです。

 

これは最も大切なことであると、私は思います。

 

これ、単純そうでいて実はなかなか難しいのですよ。

なぜかというと、ほとんどの人が

「自分に矢を向けている」ということに気づいていないからです。

 

みんな当然自分のために生きているはずです。

自分のために良かれと思う方向に向かって生きてるはずなんです。

 

しかしそれ(自分のために)が、「本当の自分（本質）」に蓋をして

「こうしなさい、ああしなさい」と命令し続けて

「あれをしてはダメ、これをしてはダメ」と制限をかけ続けて

実は自分を苦しめている。

そこに気づかないのです。

だって、自分のためだと思っているからね。

 

そして、

「ダメじゃん！」

「もっとちゃんとしなくちゃ！」

と、無意識に自分を責めています。

 

私自身、ずっと取り組んできたピアノ（音楽）で

自分にダメ出しして責め続けていたことに

全然気づきませんでした・・・

 

私のために！と取り組んでいたものが

自分を力なきもの・ダメな存在に仕立て上げていたんです。

 

ここのからくりに気づくのは本当に難しいです。

特にうまくいっている（と感じられる）時は。

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

カウンセリングで自分の心と向き合うことで

「こんなに自分を責めていたのか！」に気づかされます。

ここの気づきはとてもとても大切です。

 

「本当は苦しい」「本当はしんどい」状態にあることを認めるのは、

頑張り続けてきた人には辛いことでもあるのですが、

自動操縦されている状態の人生から脱却するために

よりピュアな感性で生きていくために

どうしても通り抜ける必要のある扉なんです。

 

心をクリアリングし続けて

自分を責めていることに気づき続けながら

いつしか

どんな自分に対しても責めることをしなくなったとき。

それはつまり、

ポジティブな自分・理想的な自分だけでなく

ネガティブな自分・理想的通りにならない自分に対しても

「そうだね」と受けとめられるようになったとき（統合）、

より深い存在感をあなたにもたらします。

「ただここにいる自分でくつろげる」ステージです。

それはとても自由な感覚です。

そして自分の人生を、

加害者にも被害者にもならずに

自分の責任のもとで舵を取ることができるようになります。

 

どんな自分も、味方になってあげられるのは自分。

どんな自分も見捨てない。置いていかない。

その眼差しは、やがて人に対しても向けられます。

それこそが、「自他を認め尊重し合う世界」の一滴となるのです。

 

そもそも「理想的でない自分」とは、

自分のビリーフ（思い込み）による判断だからね。

あてにならない（笑）。

実は「理想的でない自分」の中に本質やお宝が潜んでいます。

理想的でないダメな自分を救い出し、お宝（本質）を輝かせてあげよう。

 

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