「自我システム」と「いのちのシステム」の働きを、カニさんとの出来事で綴ってみる
あなたが今心地よく受け取っているメッセージはどんな言葉ですか?
どんなメッセージを取り入れていますか?
私はいつも「今必要と感じる人の発信」をキャッチしては参考にしていますが、
ずっと同じ人にとどまることはなく、刻々と移り変わっています。
私の場合、経験や事象が先に起きて
「こういうことなのではないか」という新しい仮説や
「これはどういうことだろう」という疑問が生じ、
そのあとにそれを補うような情報や、さらにその先を見せてくれる情報がやってきます。
その繰り返しです。
今心地よく受け取っているメッセージ(教え)は
「ここは自力ではなく他力の世界である」ということです。
7年前、我が子の不登校という「壁」が立ちはだかってから
今まで見せていただいた(取り入れてきた)情報や学びはどれ一つとして無駄ものはなく、
積み重なり融合し私の血となり肉となっています。
この人生をあたかも自分の意思(自力)で歩んできたかのように思い込んでいたけれど、
そうではなく、導かれているなー(他力)という実感があります。
「ひとつのいのちのシステムの中で動かされている」「ただそうであるだけ」という、
よりシンプルな感覚にいざなわれ、思考や解釈がそぎ落とされていきます。
それが今の私には心地よいのです。
ここで言う「自力」とは「自我システム」の働き、
「他力」とは「いのちのシステム」の働き、と私はとらえています。
両システムの働きを、日常の小さな出来事を例にして綴ってみたいと思います。
↓
先日川べりの細い道を散歩していたら、カニが道を横断していました。
カニの向かう方向は川べりと反対方向で、日差しが強くあたっています。
だから私は「そっちじゃないよー、こっちだよ」と、棒を使ってカニの行く先を遮断し
反対方向(川べり)にいざないました。
カニは抵抗するものの私の力に勝てるはずもなく、コロコロと転がされて
川べりの涼しい場所に落ち着きました。
私たちが生きているこの世界も、そういう仕組みであるようです。
「私(自我)」の進む方向が本来あるべき場所から遠のいているとき、
進んでも進んでも楽にならず、進めば進むほど苦しくなる。
そこに全体を見渡せる「いのちのシステム」が作動して「そっちじゃないよ」とストップをかけてくる。
時には容赦なく強制的に行く先を阻む。
目の前しか見えない私(自我)は訳が分からず抵抗するものの、
抗えば抗うほどにうまくいかず(苦境に立たされて)
やがて、握りしめている手もほどかれて
濁流に飲み込まれるかのように逆(行きたくない)方向に流されていく。
このときが一番怖い(苦笑)。
しかしあきらめて力を緩め、流れに身を任せると、行きつく先は奈落の底ではなくて
果てしなく広がる優しい世界なのでした・・・。
**************
いのちのシステムは、その人が自然の姿に戻る方向に常に働きかけています。
自我が指し示す方向と反対にいざなわれるので
怖さや不安やためらう気持ちが付きまといますが、
そこを私や私の仲間であるカウンセラーセラピストたちは、それぞれのやり方で
クライアントさんをサポートしています。
それは「いのちのシステム」との共同作業とも言えます。
私のカウンセリングでも、
いのちがクライアントさんを通して見せてくれるものが愛にあふれ、
自我をも包み込む(統合)・・・そのような光景をたくさん見せていただきました。
そして本来の自然な姿に戻っていきます。
「いのちのシステム」は、私たちの想像を遥かに超えたものなんですね。
そのようなシステムを知っていても知らなくてもどうせその流れに乗っているので大丈夫なのですが、
その認識のうえで流れていると楽ですし、それで生きていくと意図すると
どんどん行く先を見せてくれるのです。
投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「心理」と「真理」を網羅した講座やカウンセリングを提供している。
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