母のインナーチャイルドを少しは癒せたのかも?
ビリーフリセットカウンセラーのあらいです。
昨日、こんな記事を書きました。
「インナーチャイルドのスイッチが入ったので、いうことを聞いてあげました。」
インナーチャイルド。内なる子供。今も息づいている子供の頃の傷つき体験。
満たしてあげられなかった「欲しい」「イヤ」「悲しい」の思い。
誰もが心に携えています。
昨日、自分の中のインナーチャイルドが暴れて
「ああ、こんなエネルギーが私の中に息づいていたんだ」
ということを実感して、ふと、昨年亡くなった母のことを思いました。
「私、お母さんの中のインナーチャイルドを少しは癒せたのかも」と思ったのです。
昨年、終末医療(末期・不治の病と判断されたとき、治療よりも患者の心身の苦痛を和らげ、穏やかに日々を過ごせるように配慮する療養法。)の母を介護していました。
最後の時を過ごす家での介護。
母の病状が日々進行していく様子を間近で感じながらの介護は正直きつくもあり、
葬儀など全て終えたあとにズシンを重いものが私の心にのしかかってきました。
いろいろなものが噴き出てきて私一人の力ではどうにもならず、
師匠の大塚あやこさんにカウンセリングをお願いしました。
今も時々思い出す弱りはてた母の姿。その時のことを、
「お母さんのインナーチャイルドを少しは癒せたのかも」という新しい視点を思いついたら、
悲しく切ない思い出の断片が、暖かな愛に包まれた風景に変わったのです。
重病の人があちらの世界に近づくと、「この世の存在の基盤」がもろくなります。
すると、「鎧」が剥がれ「本質」のようなものが出てくるのです。
母はただ「居る」存在になり、穏やかな眼差しになります。
そして「赤ちゃん」のように無垢になり、ワガママになり、私を困らせます。
「夜のトイレは起きないでね」と言っても起き出したり。
排泄が失敗したら「あららーー」と言いながらそのままで私が片付けたり。
私がブツクサと文句言いながら片付けていると「なんでそんなに威張るの?!」と大声を出したり。
パジャマの着替えをしてあげたり。おむつを替えてあげたり。顔を拭いてあげたり。
母はどんどん無垢になっていきました。
早く母親を亡くし周りに甘えられず「しっかりきっちり生きる」ことに徹してきた母。
「いやだよ」「やりたくないよ」「甘えたいよ」「わかってよ」がいっぱい心に
詰まっていたのではないかな。
私とギクシャクしていた時期もあったけれど、
母も「私のことをわかってよ!」というチャイルドちゃんが泣いていたんだな。
そこ、救ってあげられなくてごめんね。
でも、私はあなたの娘。救えないのはしょうがないことだから許してね。
あ~~~、この視点があれば、もっと余裕をもって介護できたかもしれないなあ。
でも、少しの期間でも母の「お母さん」になれていたかもしれないことが、ちょっと嬉しい。
母の「いやだよ」「やりたくないよ」「甘えたいよ」「わかってよ」に応えられたかもしれないと思うと
ちょっとホッとする。
母の介護・看取りという悲しく切ない思い出が、愛に包まれた思い出に変わった。
「過去の解釈が変わると、今も変わり未来も変わる。」
いろいろな視点の気づきが得られる有り難さをかみしめる夜であります。
いろいろな視点からの気づきが得られます↓
投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「魂と繋がり軽やかに生きる」カウンセリングを提供している。
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