「娘が一生引き籠りでもいい」と覚悟を決めたとき

娘が「強制終了」という形で学校に行けなくなった後しばらくの間は
どうしたら良いものかと右往左往試行錯誤しながらも
様々な葛藤、不安、焦燥感が渦巻いて毎日泣いていました。
奈落の底に突き落とされ、どこにたどり着くのか分からないまま
真っ暗闇の中延々と落ち続けているような恐怖感。
しかし、今こうして思い出話としてブログを書いているということは、
その状況はずっと続くものではなかった、ということなんですね。
「V字回復」という言葉がありますが、
流れがクッと変わる・好転する・浮き上がる瞬間が確かにありました。
それは、「絶対あってはならない」ことを
「そうなっても構わない」「それでもいい」と肚をくくったことから。
ビリーフリセット。思い込み信じ込みをリセットする。
娘の不登校がなぜ苦しかったのかというと、
「このまま外に出られなくなって引きこもりになってしまうのではないか」
という怖れをリアルに感じていたからなんですね。
我が子が引きこもりになるなんて、絶対にあってはならないことだったのです。
それがある日、フッと湧き出るようにある思いに至ったのです。
「娘がこのまま引きこもりになってもいい」と。
「私たち親子の絆は一生変わることはない。それならば私が娘を守っていればいいのだ。引き籠っても娘は娘。そんな娘と一緒に過ごしていればいいだけのこと」
すると体中が弛緩し楽になったのを覚えています。
心の底からホッとしたのでしょう。
画像の「静寂な海」のような感覚が広がりました。
しかし、私がその境地に至ってすぐに「好転」したわけではありません。
それが娘に伝わるまでにさらに時間を要しました。
ある出来事がきっかけで、私が上記の思いに至っていることを娘が信じられるようになり
「ママがこんなに(自分を)理解してくれているとは思わなかった」
と言いました。
その瞬間娘の中で何かが起きた。何かが変わった。
そこから雪解けのように少しずつ少しずつ張りつめたものが溶けていき、
温かいものが流れ始め、
娘が考え始め、
起きている時間が長くなりました。
部屋から出てきました。
しみじみと、話をしました。
父親も交えながら、娘が学校についてどう感じていたのか・教室がどう見えていたのか・どんな葛藤があったのかも話してくれました。
娘の視点を、感覚を、理解できるようになりました。
やっと、やっと、「大変だったね」と言ってあげられました。
娘はどんどん元気になり外出もするようになりました。
自分の意思で再登校しました。
それでも私の中で「引きこもりでもいい」という覚悟や
そのままの娘を受け入れるという気持ちは薄れることなく、今に至っています。
私がやってきたことは「子供を動かす」ではなく「徹底的に自分の心と向き合う」です。
投稿者プロフィール

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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、大塚あやこさん考案の「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「魂と繋がり軽やかに生きる」カウンセリングを提供している。
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