大切な人(子)だからこそ

ビリーフは相手が大切な人ほど自動スイッチが入ります。
こうあってはならない
こうあるべき
うまくいって欲しい
余計な苦労を負わないでいて欲しい
悲しい思いをしないで欲しい
いつも楽しくいて欲しい
こちらを向いて欲しい
失いたくない
と。
大切な人だから。
でも相手が思い通りにならず
こちらの理想とする枠から外れると
不安・不満を抱く。
ダメな気がする。
そして、どうしてこの人(子)はこうなんだろう
私の思いが通じないんだろう
と、ジレンマ、焦燥感、憎しみのような感情さえも湧いてくる。
好きなのに。大切なのに。
その人(子)が最も私をイライラさせる原因を作る。
好きなのに。
この矛盾。
でも、心の仕組みを知ると
お互いの視点が違う。こだわりのポイントが違う。
人それぞれ独特の観点があることを知る。
それは自分自身も同様で。
私の「べき」「ねば」というビリーフは、私独特のものなのだ。
幼いころから培ってきた「生き残り対策」としてのビリーフ。
それは私にとって必須のものだった。
それで精一杯やってきて、なんとかここまで生きてきた。
だから、
私が「こう」と思うことをちゃんと守る方がいいよ!
その方が生きやすいよ!
そうしないと大変なことになっちゃうよ!
と、大切な人(子)ほど「そうあって欲しい」の思いが膨らむのだ。
しかし、それは「私独特の観点」だから、相手には通じない。
相手には相手の視点・視界がある。
この勘違いを持ちながら子供と向き合っていたとき、それでも私はちゃんと子供を愛していた。
それが本当に、その子の幸せに繋がると思い込んでいたから。
でも、娘は「ちがうよ!それは違うんだよ!」と不登校という形で・・・
そのアンバランスでいびつな私のエネルギーをぶっ壊してくれた。
ぶっ壊してくれたのだ。
おそらく彼女なりに思考錯誤してギリギリまで我慢して
ある日臨界点に達した。
「ママが好きだから」ギリギリまで我慢してきたのだ。
そこまでガツンとやられないと自分の枠・ビリーフには気がつかない。
ましてやそれを客観的に見るなんて考えもつかなかった。
驚きだ。
私が大切にしてきた枠がこんなにも取るに足らないことだったなんて。
その一方で、今までの自分を守ってくれていたものでもあるなんて。
ビリーフは大切だったり、取るに足らないことだったり、複雑だ。
どこから眺めるかで全く別物になる。
だからこそ、「ビリーフリセット」の観点を持ち、ビリーフに振り回されるステージから解放されることを伝えていきたい。
それは「目が覚める」ということでもある。
その人(子)が好きだから、大切だから、私の枠から外すのだ。
大切だから、手放すのだ。
そんな勇気が持てたら。
それでもきっと大丈夫、と思えたら・・・
そう、きっと大丈夫なんだよ。
投稿者プロフィール

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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「心理」と「真理」を網羅した講座やカウンセリングを提供している。
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