いい子でいなくちゃとか認められなくちゃ、ではなくて
ピアノレッスンは生徒さんの持つエネルギーの状態がダイレクトに分かります。
特に最近、心と(自分と)繋がるコツを伝えると存在感が増したりエネルギーフィールドが広がったりしている姿を何度も目の当たりにしているので、こんなことを書きたくなりました。
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優等生でいるよりも、「自分の本当」を優先できるといいね。
それは「自分と繋がる」ということ。
「自分と繋がる」というのは自分を理解することでもあり、具体的には
- 「嫌だ」「欲しい」がわかる
- 「合う」「合わない」がわかる
- 「得意」「不得意」がわかる
それらをさらに一言で集約すると
「自分は(本当は)どうしたいのか」がわかる
ということです。
ピアノレッスンの風景
先日のピアノレッスンで、ある生徒さんが悩んでいました。
彼女の環境上、複数の先生のレッスンを受ける機会がある子なのですが、
バッハの曲に関して、私(あらい)の解釈ともう一人の先生の解釈が違うのだそうです。
本格的に音楽を学んだり目指したりするとそれだけ多くの先生と出会うことになり、どこかのタイミングでこの悩みに遭遇することがあります。
「レッスンあるある」です。
話を聞くと、確かにもう一人の先生と私の解釈は真逆と言っていいくらい違っています。
その先生はその先生の蓄積してきた経験からのアドバイスですし、私は私の蓄積がありますから、解釈が真逆と言っても「どちらが正しい、間違っている」ということでは語れません。
「どちらも(その人にとって)正しい」、とも言えるでしょう。
しかし、2人の先生から真逆の指導をされた若い生徒さんは大変です。
戸惑うのも当然。
生徒さんの置かれている立場上、もう一人の先生のご指導どおりに弾く方が無難に進むだろうから「そちらを優先させていいよ」、と伝えてはみたものの、生徒さんの弾いている姿を見てすぐにその言葉を訂正しました。
単なる真似事・操り人形のような弾き方になっていたからです。
周りからあれこれと言われ過ぎ、また、「それに従わなくちゃ」という思いを優先させて弾く姿は無味乾燥。
その子の心が空っぽ状態でした。
そこでこう伝えてみました。
「あらい先生のアドバイスがある。もう一人の先生のアドバイスがある。でもね、最終的にはHちゃんがどう弾きたいか。そこが一番大切なんだよ。先生の言うことを聞かなくちゃって思わなくていいんだよ。先生たちはそれぞれの「枠」の中で指導しているだけだから。そこからHちゃんが納得できることは取り入れて、違うな、と感じたところは排除して、自分だったらこうしたい、という思いに従って弾いてごらん。」
Hちゃんはその言葉を聞いたとたん、穏やかな光を蓄えキリッとした目つきに変わり弾き始めました。
自分の内側に集中しています。
説得力あるフレーズと「こう弾きたい」という思いが込められた、Hちゃんのバッハになっていました。
それでいいんです。それこそが表現なんです。
子供の心の世界全体に言えること
前述した中から伝えたいことをもう一度記します。
周りからあれこれと言われ過ぎ、また、「それに従わなくちゃ」という思いを優先させて弾く姿は無味乾燥。
その子の心が空っぽ状態でした。
これ、音楽に限らずあらゆる教育現場で起こっている現象ではないでしょうか。
周りの言うことに素直に従う子が「良い子(大人にとっての扱いやすい子・都合のいい子)」とされ、
大人たちに認められるために、評価されるために、怒られないように、「自分を空っぽ」にします。自分をなくします。
無意識に、です。
例えば大量に出される学校の課題(宿題)。
例えば厳しい先生の指導。
「やりたくない」「本当は嫌だ」という本当の思いをまともに認めてしまうとドロップアウトしてしまうから、
子供たちは心を空っぽにする。感覚をなくす。
そんな渦中に子供たちは置かれ、その結果本来の力が削がれている。
「優等生であること」「認めてもらうこと」ではなく「自分はどうしたいのか」
なんだか、大人に読んでもらいたいのか子供に読んでもらいたいのか分からなくなってきました(苦笑)。
両方に、かな。
心を空っぽにして学校生活を無難に送れたとしても、人生の本番は卒業後、です。
学校を離れると、それこそ「自分はどうしたいのか」の問いかけの連続になっていきます。
この問いかけをせずに来た人は、社会に出ても「指導者」を探し「どうすればいいか」を教えてくれる場を求めます。
しかし、それは「自分を空っぽにする」ことで保たれる場なので、無理が続いていることになります。
その「無理している」を見逃していると、「無理しているよ」のメッセージがいろいろな形でやってきます。
そのタイミングは人それぞれです。
そこから「自分の取り戻し」が始まります。
だから、
いい子でいなくちゃとか
親や先生の言うこと聞かなくちゃとか
認められなくちゃ、ではなくて、
若い子たちは「自分はどうしたいのか」の視点に早く立てるといいよね~~~~という願いがあります。
そこに気づいた子供たちに「それで大丈夫だよ」と伝え背中を押してあげられる大人がどんどん増えるといいよね〜〜という願いもあります。
「周りからどう評価されるか」ではなく
「自分はどうしたいのか」という視点に立つと人は本来の力を取り戻すからです。
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投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「心理」と「真理」を網羅した講座やカウンセリングを提供している。
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