不登校の子に親ができることは「何もしないこと」、そして・・・
これから書くことは子育て全般に・また、人生全般に言えることですが、
私は子供の不登校が学びの原点なので、その経験から綴ります。
息子の今
高校生の息子は今、活動盛んな運動部に所属し、早朝から登校し帰宅は夜9時を回ります。
「これではいつか煮詰まるのでは」と思いきや、翌日サクサクと起きてサッサと準備してまた早朝登校。
「これでは家で勉強できないだろう」と思いきや、なぜかいつも上位にいて通知表は5が多くてちょっと4。
先日行った三者面談では、このままのペースを保てれば推薦枠の大学どこへでも行けるとのこと。
学校生活も人望厚くみんなから信頼されているそうな。
でも中学生のころは・・・
不登校を繰り返していました
中学1年生のときクラスメイトの心無い仕打ちを受け、
課題が多すぎて自分のペースで勉強できないジレンマを持ち、
集団行動についていけず、
どんどん自信をなくしていきました。
こだわりも強く納得いかないことは受け流せず悶々とするタイプ。
心の仕組みから考えると「嫌なことは受け流さない」性質はむしろ良いことなのですが、
「学校」という枠では相当生きにくかったようです。
3年の1学期はほとんど登校できず成績がつかない状態、つまりオール1でした。
娘も不登校でした
その数年前に娘が不登校になり、その経験が活かされて、息子の不登校は不安に踊らされず向き合うことができました。
2人のタイプが違うから勝手も違いましたけどね。
そして思い知った。不登校の子どものために親ができることは・・・
何もしないこと。
学校に行かせようとか
なんとか気持ちを上向きにさせようとか
外に連れ出そうとかしないこと。
ただ今、こうしている状態の子どもを「そうなんだね」と淡々と見守っていればいい。
でも簡単にそうなれれば苦労しませんよね。
そうなれないから、何もしないと余計に不安になるから、何とかしようと親はもがきます。
- このまま放っておいたらどんどんダメになってしまう
- 引きこもってしまうかも
- 社会に出ていけなくなるかも
と、心配は尽きません。
しかし親がもがいても状況はほとんど変わりません。
どうにもならない状況にいい加減「降参」して初めて、
「何もできない」→「何もしない」にシフトしていくのです。
(そこに至るまでには多くの人の導きがありました)
すると事態が、子どもが、かえって動いていきました。
「何もしない」ために何をするかと言うと
いきなり「心の扱い上級編」の話になりますが、ぜひお伝えしたい。
それは、子どもの心にチューニングを合わせる、ということです。
その子の感じ方のリアルさをキャッチする、ということです。
それができるようになると、たとえ自分と感覚が違っていても、我が子の感じ方を尊重できるようになります。
葛藤の一因は「私が正しくて相手は間違っている」という観念。
相手の感じ方も自分の感じ方と同等の重みがあるのだ、ということを
相手の心にチューニングを合わせることで腑に落とすと、
子育てだけではなく夫婦関係・人間関係、全てにおいて楽になります。
すると、相手(我が子)に対して「私の正しさでなんとかしよう」という気持ちは起こらなくなり
その人(子ども)の感じ方を尊重し「何もしない」「私の感覚を介入させない」にシフトしていくのです。
では、
子どもの心にチューニングを合わせられるようにするにはどうしたらいいのか。
ここが一番大事です!ここが一番言いたかった!
自分の心にチューニングを合わせてあげましょう。
なのです。
実は自分の心を一番おろそかにしている
不登校に限らず子育てで煮詰まっているお母さん、
子育てに不安を感じているお母さん、
子どもが信じられないお母さんは、
- 実はご自身のことを認めていなかったり、
- 自分には足りないものがあると思い込んでいたり、
- 自分が本音を言ってはいけないと思い込んだりしてはいませんか?
自己肯定感が低い、または自己否定している。
だから「こうあらねば」という枠を知らず知らず自分に課している。
その枠にはまると安心。枠から出ると不安。
それがビリーフです。
あなたがあなた自身に課している「枠」。
- それは何でしょう?
- それは本当に必要ですか?
- 枠の外に出て新しいステージにシフトする時期が来ていますよ。
そんなメッセージがお子さんを通じてあなたに贈られています。
それは、あなたの心のチューニングをずらして収まっていた「枠」でもあります。
枠から出て、勇気を出して、あなたの「本当」に少しずつチューニングを合わせていく。
- 「ああ、私の本当はこれだったのか」
- 「本当はこう感じていたのか」
- 「本当に求めていたものはこれだったのか」
と、あなたの「本当」にチューニングを合わせられるようになったとき、
周りの人(子ども)の「本当」も大切にできるようになるのです。
すると子育ての不安が小さくなり世界そのものがどんどん優しくなっていきますよ。
子どもも勝手に成長します。
本来、子どもは手放すことで、親の介入を最小限にすることで、
本来の命を輝かせ、伸び伸びと木の幹を太くし枝葉を広げていくのです。
私たち親がそこを信じられるかどうか。です。
そんなプロセスを踏むお手伝いを私はしていきたいですし、
そこに突破口を感じる人・踏み出してみたい人は下記のカウンセリングをチェックしてくださいね。
一緒にその世界観に行きましょう。
因みに、冒頭で息子の今の「順調な様子」をお知らせしましたが、
私は息子に対してほぼ手放し状態です。
つまり、
- 休みたくなったら休んでもいい
- 成績が下がってもいい
- 学校を辞めたくなったら辞めてもいい
- 部活動も辞めたくなったら辞めてもいい
- 進路はどこでもいい
全て息子の思うままに。
そこに不安はありません。
それは私自身が自分に課した枠を取り払い、私の「本当」で生きると決めたから、なのです。
まとめ
- 子育てを含め、「悩み」は全て自分の心を観ることからはじまる。
- 自分をまず大切にする。その分だけ人を大切にできる
- 自分をまず理解する。その分だけ人を理解できる
- 自分をまず楽にしてあげる。すると子育ても楽になる
- 親が楽になり介入をやめると子供は自分の人生に責任を持って生きるようになる
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投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「心理」と「真理」を網羅した講座やカウンセリングを提供している。
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