「ただ生活する日々」なんて、リタイヤした高齢者がすることだとちょっとバカにしていた。

今、大切にしていること。

「今・この瞬間」を味わうこと。

 

朝起きてストーブをつけて、「シュー」という音を味わう。

猫の世話をして身支度整え

朝食、お弁当、野菜をザクザク、目玉焼き。

旦那と息子を送りだして

温水の心地よさの中でお皿洗い。キッチンを一度キレイにリセット。

眠くなったら二度寝もできる。

洗濯物は娘が担当してくれているが、これまた外の空気を楽しみながら干せて、嫌な作業ではない。

買い物は、彩鮮やかなスーパーを練り歩き、食べたいものや良い素材を見つけられるとウキウキする。

 

家事仕事を雑念なく(少なく)取り組めるようになったのは、心の探求のおかげ。

私の場合、外に外に意識が向いて「何かを成さなくては」と駆り立てられっぱなしで何十年と生きてきたので、

結婚後の家事仕事は、自分の行動を阻むものだった。

レッスンが忙しい。自分の練習の時間が取れない。

毎日毎日家事仕事が嫌だった。

子育ても葛藤しながら頑張った。

 

そんな私だから、「ただ生活する」「生活を味わう」という基本に立ち返ることが必要だった。

以前の私には全く想像つかなかったけれど、私の本質は「ただ生活する」が好きだった。

そして、私の心の奥にずっと備わっていた「全てわかっている」存在が、私をそこに連れてきてくれた。

 

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「ただ生活する」なんて、リタイヤした高齢者がすることだとちょっとバカにしていた。

いつも忙しく仕事をし家事仕事を切り盛りしていた母の姿を見て育ってきたことも、私のそんな感覚に大きく影響を与えている。

私は母の生き方が好きだった。

その(仕事の)邪魔にならないように一生懸命「いい子」を保ってきた。

母を応援していたのだ。

 

そして、定年後の母は亡くなるまでの25年間リタイヤ生活をしていたわけだが、「退屈じゃないのかな」と・・・

特に晩年は時間を持て余していた印象があったのでそう思っていた。

 

が、母が亡くなり遺品の整理をしているとき、ハッキリと分かってしまった。

様々な生活用品の整理の仕方・収納の仕方に、母の愛着を感じた。

 

母は生活そのものを楽しんでいたのだ。

 

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自分の観念・世界を見るフィルターは本当にいい加減だ。

全く真実を見ていない。

そして空回りの防御をする。

そしてさらに大変な現実が押し寄せてくる。

 

心を学んで「いい加減なフィルター」による誤解を少しずつ解いてきた。

その過程で「いい加減なフィルター」を信じて生きるしかなかった私自身の健気さ・愛おしさがどんどん増していき、

自己否定することがなくなり、自分自身と会話するようになった。

 

そして、「ただ生活する人」になった。

 

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厳寒の透明な空気を楽しみながらウォーキングしていると、

「あー、今までいろいろなことをやってきたなあ」と自分を振り返りはじめた。

心の探求もそう。

いろいろやってきた。

歩きながらその感覚に浸っているうちに、あることに気づきふと涙が出てきた。

 

今、私の周りは

「そのままである」ことを受け入れてくれる人

「そのままでいる」ことを喜んでくれる人

「そのままでいる」ことを応援してくれる人

だらけだ。

 

心の探求の行く先はシンプルに一言でいえば、「そのままの私はダメ」から「そのままの私でOK」になること。

幼い頃から、幼い解釈で「そのままの私はダメ」エンジンで生きてきて、

「そのままでいいよ」なんて大人から言われたこともなくて、

「そのまま」を封印し分厚い鎧を身につけて生きてきたけれど、

鎧を外して勇気を持って「そのまま」の感覚を優先させてきた結果、今がある。

 

本当は子供の頃、大人たちに「そのままでいいよ」と言ってもらいたかった。

でも一番大切なのは、自分で自分を「そのままでいい」と言ってあげることだ。

 

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ピアノの生徒は今はすっかり少なくなったけれど、

この私だからできるレッスンをしている。

生徒さんには、レッスンを通じて自分自身の軸を持つことの大切さを伝えている。

音楽は専門に進むと「権威」や「厳しさ」の中で自分を見失うことが多々ある。(←私)

技術が養われても心は枯渇状態、ボロボロだ。(←私)

「厳しい先生」「評価」「学校」という幻影に惑わされずに、最も大切にするべきは、音楽を奏でることの喜び・心地よさ。

あなた自身がどう在るか。

音と心と身体を繋げよう。

自分の人生に音楽をどう位置付けるかも、周りの評価や承認よりもまず「私らしさ」を基準に考えよう。

 

長年の蓄積もあり、ピアノの生徒たちの演奏をよりよく導くノウハウや勘どころは「才能」と言っていいほどにおそらく私は持っている。

自然にできている。

そこに、生徒さんの人生に膨らみを持たせ「私はこれでいい」という自信を持たせることもできるピアノ講師って、稀有なんじゃない?

と、自画自賛。

人生はしょせん自己満足。自分が満足すればいいのだ。

 

昨日のカウンセリングセッションで、終盤クライアントさんが腑に落としたこと。

それは、

「世界平和は個人の心の平和から」

「全て自分で選んで生きている。だから選びなおしもできる。」

 

人を満足させるのではなく、まずは「自分自身」を満足させてあげることなんだよね。

 

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今カウンセリング手法を身につけたくて勉強しているのは

「ジャーニーワーク・感情の旅・身体の旅」。

ブランドンベイズさん考案の「ジャーニー」という手法を土台に

岡部明美さん(あけみちゃん)が、日本の精神性や言語感覚に合う形にアレンジしたものです。

これはすごいパワーを感じます。

私が実際にジャーニーワークを受けて何が起こったかを追々ブログにも綴ります。

2月中旬あたりにモニターセッションを募集する予定です。

投稿者プロフィール

あらいかずこ
あらいかずこ
あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。

我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「魂と繋がり軽やかに生きる」カウンセリングを提供している。
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