自我(エゴ)に寄り添う(とことん自分を赦す極意)

自我は強がり→「大丈夫」を装う

自我は寂しがり→人に嫌われないように気を遣う

自我は成果を出したい→頑張る

自我は安全志向→冒険しない

自我は常識を重んじる→自分の常識にあてはまらない人をジャッジし、自分自身をも監視する

自我は欠点がバレないように必死→バレないようにといつも緊張している

 

これらは「あるなあ」と感じる私自身の自我の特徴です。

心をクリアリングし続けて小さくなったものもありますし、未だ強く作動しているものもあります。

 

昨年(2020)落ち込んだときに浮き出てきた潜在意識に潜むビリーフは

「力を持たなくて人の役に立たない私は存在する意味がない」でした。

実はこれ、インナーチャイルドというよりも、

私の母の観念(さらに上の世代の方々の傷つきも含む)を引き継いでいたものでした。

「寂しがり」もそう・・・。

 

これは心をクリアリングして玉ねぎの皮のように一枚一枚はがしていく過程で

このタイミングで浮き出てきたものです。

「こんな観念が自動的に作動していたのか!」と驚きましたが

見つけてあげられて良かったです。

 

つまり何が言いたいかというと、

「自分」と思っている自我だけで生きていると

無自覚に自分にムチ打ったり「これじゃダメ」と自己否定している状態が続くので

年を重ねるごとにしんどさが増していきます。

無自覚だから気づきにくいのです。

 

だから、自我を「自我だな」と気づくアンテナを持つといいよー。

「これは自我の感覚だな・自我の声だな」と気づく。俯瞰力をつけるといいですよー

という話です。

 

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じゃあどうしたらいいかというと、

①常に心と身体の状態を観察し、出てくる感情をラベリング。

「嬉しい」と感じている

「楽しい」と感じている

「悲しい」「むなしい」「怒っている」・・・ネガティブも同様に。

「・・・と感じている」とつけると、感情を俯瞰している状態になります。

 

身体は微細な感覚に気づいてあげること。

「胸がキュッとするなあ」

「肩が緊張しているなあ」

「上半身がザワザワするなあ」

など・・・。

 

それを感じ取ったら

②「なんでそう感じるのかな?」とか「なんで身体はそう反応するのかな?」と

その感情や身体反応に問いかけます。

聞けるんですよ。

そこに集中するんです。

ちょっと練習が必要ですが、慣れてくると何かしら感じ取ることができるようになりますし

潜在意識と身体は答えてくれます。

 

すると「ああ、そうか」と気づくことがあります。

成果を出したいんだな

とか

怖いんだな

とか

注目されたいんだな

とか・・・

自我の気持ちに気づくんです。

 

自我は思い通りにさせよう、言うことを聞かせようと必死です。

 

しかし、自我は自分ではありません。

「本当の自分」ではありません。

本当の自分を見えなくしているものです。

 

だから、「自我だな」と気づくことが大切なのです。

無意識に作動してるものを自覚的にとらえることが大切なのです。

 

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気づけるようになったら、ぜひお伝えしたいのは、

「自我」を悪者にしない、ということです。

強がったり寂しがったり成果を出したかったり

安全志向だったり常識の枠にしっかりはまろうとしたり

という自我は、

そうなる理由があったからです。

いろいろな要因がありますが、まず分かりやすいところではインナーチャイルドですね。

幼いころに培ったビリーフ・「べきねば」のマイルールでもあります。

そして、親や周りの大人から刷り込まれた価値観や観念からも形成されます。

 

つまり、あなたに制限をかけるものでありながら、

「ああならないように・こうならないように」とあなたを守ろうとしていたものでもあるんです。

それは本来のあなたから遠ざけるもので、実は勘違いの思考なのですが。自我は一生懸命です。

 

そして自我は孤独です。

孤独だからあなたを縛ろうとしていました。

自我の言うことを聞かないとダメになると訴えてきます。

「もう自我の観念は要らない」とあなたが自覚したら毅然と拒否する態度も必要ですが、

さらには、あなたがもっと大きな存在になって(意識を拡大して)自我と向き合う。

そして、自我の持つ孤独に寄り添ってあげることも大切です。

 

自我は自我であるだけでしんどいですし大変な世界にどっぷり浸かっています。

 

そのしんどさ・大変さに、ただ俯瞰しているあなたが少しずつ歩み寄るイメージです。

自我と付き合い上手になっていくのです。

「ああ、また出てきたね」

「そうかそうか、まだ辛いんだね」

 

私はそのように自我と対話しながら共にいます。

とても強く作動して辛いときはカウンセリングを受けます。

根強い自我・強く作動する自我はそれだけ傷も深いということです。

だから邪魔者にするのではなく、

より深く寄り添う。より深くいたわる。

 

その思いが伝わったとき、張り詰めた自我は溶け出して徐々に真我に融合されていきます。

 

自分の中にあるものを全て赦しながら自分自身と深く関わってあげること。

そのようなプロセスそのものが「愛」であり、「魂と繋がる」ことなのだと私はとらえています。

投稿者プロフィール

あらいかずこ
あらいかずこ
あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。

我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「魂と繋がり軽やかに生きる」カウンセリングを提供している。
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