宝塚花組の演目「巡礼の年」の奥深さを心の視点から語ります。【その2】※ネタバレ注意
前の記事【その1】の続きです。
全面的にネタバレしているので内容を知りたくない人はスルーしてください。
インナーチャイルドとの統合
ショパンの友情によりリストの中で
「自分を許していないのは自分だった」という気づきが起こり、
ステージ上の子供のリストを眺めました。
ピアノの横で傷つきうなだれている子供リスト。
それは、リストのインナーチャイルド。
大人の(鎧の)リストが認めず封印した「そのままの自分」の象徴でもあります。
大人リストは、恐る恐る近づく子供リストを抱きしめました。
このシーンが、私個人の最大感動ポイントです
(´;ω;`)
これは自己の統合と言えるもので、
鎧がはがれてその奥に潜んでいた本質と繋がることで
全体としての自分が浮き立ち、
そのままの自分への尊厳を取り戻し、鎧をまとう必要がなくなります。
無条件に自分を愛する。
いわゆる「目覚め」と言ってもいいでしょう。
そして晩年の僧侶としてのリストが描かれ、静かなエピローグで幕を閉じるのです。
・*☆*―――――:*:・感(*ノ∀`*)動・:*:――――――*☆*
最高のエンターテインメントでした
登場人物の思い込み・インナーチャイルドの嘆きが何となく感じ取れるので
テレビドラマを私はあまり面白く感じません。
解決の糸口は「自分の心と向き合う」ことなので、
遠回りしてわちゃわちゃやってるなあ
と眺めています。
(私も日常わちゃわちゃしてますー。人間だもの。以前より平和な時間は増えましたが)
だから、劇中のリストの振る舞いも、柚香さんの美しさに見とれながらも
「ああ、リストさん、大変そうだなあ」という視点で眺めていたのですが、
着地点が生きる上で最も大切な「心の根本に触れる」ことだったので
「ここだよね、ここ!」と、個人的に痛快極まりない作品でした。
そのうえ、眩くてキラキラしてカッコよくて、磨き上げられた歌・演技・踊り・・・
最高のエンターテインメントでした!
演出家・生田大和さんの思い。「自分に嘘をつかないこと」
このような内容を描いた制作側の意図を知りたいと思い
観劇後に検索かけたら、
そこから一部抜粋し、私が大切だなあと思うワードに色を変えて掲載させていただきます。
あらためてリストの人生を考えると、
彼は称賛や勲章といった他者から与えられるものに依存して“フランツ・リスト像”をつくり上げ、
結果、自身の中で矛盾が生じていったのではないでしょうか。
他人の評価に依存しすぎて、自己肯定感を持てなくなるところは、
SNSなど他者を、自分を測る物差しにしてしまいがちな現代にも通じるところが
あるかもしれません。
しかし、人生において自らの足でしっかりと地面を踏みしめて立つことが大事で、
それはひとえに自分に嘘をつかないことなのだと思います。
今我々が現代のお客様に何を伝えることが使命なのかと考えた時、
このような同時代性を持たせることは避けて通れないと感じています。
はあああああ、素晴らしい~~~~!!!
この作品をこの時代に生み出してくださって
本当にありがとうございます。
この作品に出会えて幸せです☆彡(*´ω`*人)
投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「心理」と「真理」を網羅した講座やカウンセリングを提供している。
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