息子からの「傷ついた」という勇気あるカミングアウトにどう向き合ったか・その1
カミングアウト・・・人に知られたくないことを告白すること。
先日、息子からあることをカミングアウトされました。
その事態を受けて私がどのように向き合ったかを書いてみます。
それまでの学びを総動員させて向き合いました。
親子関係について、この視点から語る記事って珍しいかも~と思うので、お父さんお母さんも、親子関係を題材に心の探求をしている人も、みなさんの参考になればと思います。
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息子の様子が少し変でした。
何か葛藤しているような、厳しい表情をしています。
私の前でわざわざそれをやっている時は、「わかってほしい」のかもしれない。
けれど、こちらからはあえて声をかけずにいたら、向こうから近づいてきました。
「ママに言いたいことがある。でも・・・・」と。
「いいよ、何でも言ってごらんよ」
息子はとてもとても葛藤している様子。
とても勇気が要ることみたいだなあ。
なんだろう。ますます気になる。
しばらく葛藤の末、話してくれました。
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その内容は要約すると・・・・
昨年の後半だったかな、息子のある所業に対して私が息子を叱責したことがありました。
怒鳴ったんです。
息子は言います。
理不尽だったと。
それがとても傷ついたと。
一生残るくらいの傷になったのだと。
ずっとざわついて辛いのだと。
ママが憎くてしょうがないのだと。
あのときのことがここまで深い傷になっているなんて・・・
私は驚きました。
でも私はこの状況に呑まれず、様々な視点からの「観察者」になっていました。
様々な視点とは、まず
- カウンセラー視点(が幅を占めたな~)。そして、
- 母親視点
- それから、私の中の「癒されていない部分の反応」も観察しました。(ここ大事)
- 最後に「大いなるものの視点」もやってきたかな~
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「不測の事態」って、いろいろな感情が起こりますよね。
ぐちゃぐちゃする。
だから「自分の心模様をその場で整理できる」って、もうね、さすがアタシ!と思っちゃいました(笑)(自分を躊躇なく褒める練習)。
「人さまの心の整理」が仕事でもあるので・・・。
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で、「カウンセラー視点」で言うと、この出来事は素晴らしいことなのですよ。
子どもは親から受けた傷つきをしまい込み、大人になるまで(心のクリアリングの機会がなければ墓場まで)持ち続けます。
もともと息子は心に蓋をするのが苦手な子で(だから不登校にもなったわけで)、この傷つきも蓋ができずにドロドロしたままだったのでしょう。
だから、目の前の親に言えて良かったね、と。
怖かっただろうにすごい勇気を出したんだね、と、息子を褒めてあげたいです。(伝えてくれてよかったよ、と言いました)
そして、思いきって息子がカミングアウトしたのも、
「もしかしたらママは受け入れてくれるかもしれない」という期待がほんのちょっとでもあったからなのではと思います。
絶望的であれば言わないです。
でももし、拒否されたら・・・息子の傷はますます深くなる・・・
だから、実際私に伝えるのは相当の勇気と覚悟だったと思います。
カウンセラー視点の話は続きます。
その視点で対峙していると、息子の「傷つき成分」を大切にし癒してあげたい、と思います。
リアルインナーチャイルドワークだな。
「怒りの傷つき」を癒すには、一度、親を悪者にするプロセスが必要なのです。
「そんなこと思っちゃいけない」と怒りを封印させると余計に辛くなるので・・・
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そして思い起こすと、当時の私の叱責には確かに「愛」はなかった。
どんな理由であれ(←ここはないがしろにしない。後で大切に扱いますが)、
私が放つ一方的な「矢」だった。
同じ「叱る」でも、愛があるかないかは、子どもは敏感に感じとります。
親が普段どんなに愛情をかけていても、理解しているつもりでいても、子どもの傷つきは「あの日あの時あの瞬間の親」ということは多々あるのです。
私も親や先生の「あの日あの時あの瞬間」で沢山傷ついてきました。
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私は、息子の「怒り・絶望(もあるかな)の成分」に向けて「ごめんなさい」と頭を下げました。
(↑頭を下げても私自身の価値は低くなることはない、という理解があるからこそ、頭を下げられます。ちゃんと心を込めて。)
「そんなに傷ついていたなんて気づかなくてごめんなさい」
私は謝ると、息子は、傷は浅くなってきたけど、まだモヤモヤすると言います。
なのでこのことを伝えてみました。
「親も未熟なんだよ」と。
私たち親も、人生を精一杯生きてきて、「これでいいのか」と迷うこともあって、心に余裕がなくなる。
怒鳴ったとき、正直ママは心に余裕がなかった。
「良い親であらねば」と頑張りすぎて、でも思い通りにいかなくて、
「これ以上どうしたらいいの!」という思いが先に立ってしまった。
未熟な人間だから、「優しくて何でも受け入れてくれる親」に、あなたの理想の親になるのはとても難しいことなんだよ。
と、伝えました。
すると息子は
「分かった、理解できた」と言いました。
どう伝わったかわかりませんが、このとき、息子の表情から険しさがスーっと抜けたのは分かりました。
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不測の事態を受けて、心をクリアリングしてきて良かったことは、自分を責めずにいられたことです。
「私」という存在でどっしり構えていられた。
冷静に。対処すべきところは対処しながら。
クリアリングしていなかったら、息子に思いきり反感持っただろうし
「分かってくれない!」と拗ねまくっただろうな~~~~
で、辛い、辛いと。「私は可愛そうな母親だ」と自己憐憫に陥っていただろうな。
はい、その成分はゼロではありません。
私の中の癒されていない部分の反応も起こりました。
もちろんですよ!
ここはないがしろにせず大切に扱ってあげるところなんですよ~~~~
そして、さらにクリアリングが進む機会でもあります。
長くなったので、マイナス感情をどのように扱ったかは、次の記事で書きますね。
↓書けました
その2・ブラックな自分との向き合い方
投稿者プロフィール
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あなたとあなたの魂を繋げるカウンセラー・ピアノ講師・愛猫家。
我が子の不登校をきっかけに心理に興味を持ち、「ビリーフリセット心理学」認定カウンセラーに。その後も「いのち・魂」をテーマとする自己探求を続け、「魂と繋がり軽やかに生きる」カウンセリングを提供している。
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